●健康な肉体は健全な精神に保たれる…
人間の健康は心と体で保たれるわけですが、肉体は「鍛練」と「養生」で、心は「積極心」で保たれるようです。「健全な精神は健全な肉体に宿る」という有名な言葉がありますが、本当は「健康な肉体は健全なる精神に保たれる」のです。つまり「心」が「肉体」を統制していると言うのです。これは気持ちがシャンとすれば、肉体もそれに着いて来るという意味です。でも現実の私たちにはなかなか実感できない事実でもありますね。一例を挙げますと風邪を引きそうな時を考えてみます。このとき成り行きに任せれば風邪を引いてしまいますが、心で「自分は絶対に風邪を引かないぞ!」と言い聞かせてみるのです。そうすると不思議なことに、絶対風邪は引かないものです。これは専門家に言わせると心が神経系統を無意識にコントロールして風邪を引かせないようにしてくれるからだそうです。つまり心をアクティブ、喝を入れた状態にすると病気に罹り難いという事です。

●日常を楽しめば、病気とは無縁
ならば普段から心をアクティブな状態にしておけば、病気には罹り難くなるのでは…と言えますよね。そのアクティブな状態が「積極的」な状態なのです。砕いて言えば、ノッている状態、ワクワク前向きな気持ちの時といえば感じが掴めるでしょうか。思い返してみて下さい。確かに気持ちにハリがあって、毎日楽しく過ごしている時は病気とは無縁で身体もよく動いたはずです。逆に病気に罹るのは坦々とした毎日を過ごしている時ではなかったでしょうか。健康法の第一は、まず病気を寄せ付けない「心」を養っておく事が大切と言う事になりますよね。健康な心を養うというとすぐ座禅や瞑想をイメージしますが、そうではなく日常生活を楽しく過ごすと言うことです。不安やマイナスの事を考えずに明るく楽しく暮らしましょうと言う事で、それさえ出来れば肉体は自然について行く事になります。明るく朗らかな人は健康な人が多いでしょう。これが健康のための下地づくりです。サプリメントを飲むよりもずっと効果的な健康法です。

●養生と鍛錬が健康の秘訣
次に必要なのは肉体自体の手入れです。肉体的な健康を維持するためには「鍛練(鍛える)」と「養生(休める)」を考えなくてはなりません。鍛練は体の動きが衰えないように運動すること。養生は弱った体を元の状態に戻す事です。この二つ(鍛練と養生)をバランスよく実行する事で肉体的な健康は維持できるようです。
まず養生は体が弱った時、主に病中病後に実践するものです。これは安静を基本とし、弱った体の調子を整える事です。この養生の中に指圧が含まれます。古来より養生法の基本は「食息動心」の四種類があります。食事療法を基軸としてそれに呼吸法と運動法を組み入れて行き、体の調子を整えて行きます。体が弱っていますから食事や運動はその人の体力に合わせたものを取り入れ、徐々に徐々に体力の回復を図るわけです。
養生である程度体力が回復しましたら、その程度に合わせて「鍛錬」、つまり運動を開始します。これは回復した体力の地固めのためです。散歩でも体操でもストレッチでもいいのです。体力に合わせて少しづつ行います。この間も養生は続けて行きますから、更に体力が回復され更なる運動が可能になってくるわけです。散歩や体操の時間を長くしたり、ちょっとしたスポーツにトライしたりして体力に磨きを掛けて普段の状態、いやそれ以上の状態にもって行くわけです。鍛錬の強度は「快感」が基本です。「痛い」と言うのは多少は許されますが、「辛い」というのはやり過ぎです。つまり鍛錬や運動などは「痛快」がよいのです。