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●指圧は効果のある治療法です。
このページでは指圧で上手く治った例を幾つか紹介します。指圧に掛かる方の特長は「○○病で…」とハッキリした病名で治療室を訪れる方は意外と少なく、多くは症状や愁訴だけを訴えて来院される方が多いのです。したがって以下の記述も症状の治療を主体にしてあります。大体の感想として普段遭遇するような症状や症候群には有効な場合が多いと言えます。ただ治り方には個人差があって、一見体力がありそうでも意外に長引く人や、痩せて体力がないように見える人がトントン拍子に治ってしまうなど様々です。一般的に言って、効果は3回から5回までの間に出てきます。ですから初診の方にはまず5回施術を受ける事をお勧めしています。ここではその幾つかの治療例を紹介してみます。
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| 1.典型的なテクノストレス症候群 …10年以上続いた症状の指圧治療… |
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プロフィール
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男性、33歳、SE
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主訴
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頭痛、疲労、集中力欠如
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●頭重、首肩の凝り、腰痛、疲労、集中力低下…
これはメールで問い合わせのあった方です。コンピュータのエンジニアの仕事をしており、朝から晩までモニターとの睨めっこをしているそうです。一度集中すると数時間休むこともなくコンピュータに集中し、帰宅も連日遅くなりがちとのこと。次第に疲れが溜まってきて最初は目の疲れ程度だったのが、だんだん頭痛や腰痛などの辛い症状が出てきたそうです。しばらくは我慢しながら仕事を続けていましたが、症状は治まるどころが疲労感や集中力の欠如が現れ始めました。これはいけないと近所で鍼灸治療を受けてみましたが、はかばかしくなく、たまたまインターネットで私どもを知りメールを送ってくれたのです。
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はじめまして、Nと申します。
現在鍼灸治療を定期的に受けていますが、指圧治療を受けようかと思っています。当方は33才、男性、会社員。職種:コンピューター関係。10年ほど前から右半身のだるさ、頭重、左右の首筋から肩や背中にかけて凝っています。また腰痛などがあり、日常的に疲労感、集中力欠如があります。原因としては頭の疲労や精神的ストレスと考えています。希望は頭の疲れを取りたいのが第一希望です。でもなかなかそうしてくれる指圧師の方が見つかりません。まあ、指圧師の方それぞれが、それぞれの治療方針を持っていらっしゃいますし、私が「こうして欲しい」と訴えても、私の考えは所詮「素人考え」なので、間違っているのかも知れません。でなるべく近所で、土曜日か日曜日に開業していて、こう言った相談と治療をしてくれるような指圧師の方をご存知ないでしょうか。(東村山市はちょっと遠い…1時間かかる)今まで個人的に電話帳と腕は調べていたのですが、なかなかこれと言った所が見つかりません。全くもって身勝手で一方的なお願いで申し訳なく思っていますが、どうか相談に乗って戴けないでしょうか。ご返事お待ちしています。
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●テクノストレスの治療期間は短い
文面から典型的なテクノストレス症候群だと判りました。私どものホームページをご覧になって経絡指圧に関心を抱かれた様子でしたが、遠くて通えないので近所の指圧治療院を紹介して欲しいとの事でした。(当時私どもの治療室は東村山市にありました)ただ残念ながら、その付近に知り合いの治療室はありませんでした。そこでテクノストレスの治療期間はさほど長くないことなどを説明して、出来ればおいで戴くようメールで説明いたしました。
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メールを拝見致しました。
色々と治療院を調べたようですが、ご存知のように現在はサロン的な指圧院は多いのですが、「医療」として行なう指圧院は殆どないのが現状です。当方にも「どこか近所で紹介して欲しい」と言うメールを戴くのですが、私どもでも残念ながら分かりません。
さてメールの内容から判断しますと、典型的なOA症候群(但し健康診断で異常がないのであれば…)のようですね。テクノストレス症候群なら指圧の適応症ではありますし、症状改善は比較的早いと思います。そちらの仕事や生活状態が細かく分からないので正確には言えませんが、指圧なら5回ほど通院すればかなりラクになると思います。メールには「通院時間が一時間なので…」とありましたがモノは考えようです。たとえば治療の間隔を二週間に一回(月2〜3回くらい)として、仮に月初めに指圧を開始すれば翌月の末にはかなりの程度で苦痛は改善しているでしょう(但し一般的に言って)。2ヶ月の我慢なら何とか通院できるのではないでしょうか。ここは「一時間かかるから…」などとおっしゃらず、ご自身のためにも早期に着手するのが得策だと思います。Nさんの場合は全身指圧と養生指導が必要だと思います。これは決して営業本位で言っているのではありません。もしご近所に良い指圧院があればそちらに行って戴いても良いです。その際希望は十分言ったほうが良いです。腕に自信のある指圧師なら当然聞き入れてくれますし、もし「うるさい」っていう態度を見せたら腕もその程度です…。
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●月2回の施術で、2ヶ月たらずで回復…
Nさんからはそれ以来何の連絡もなかったのですが、一ヶ月近く経って治療予約の電話を戴きました。治療室にお見えになったNさんは中肉中背で、体格は悪くありません。元気もあります。これなら回復は期待できそうです。
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症状は掴んでいたので、さっそく治療開始。聞くと10年間ひどい頭重に悩まされ最近はストレスのためか胃痛も、それも背中に響く痛みがあるようでした。肩や背中はパンパンに張り、首からは力が抜けています。お腹にも力がなく底に鈍い痛みがあります。これは漢方でいう「虚証」でした。そこで治療方針として全身指圧をして全体をリラックスさせながら、同時に頭痛の引き金になっている首や肩背部、前腕部の緊張を解き、また腹部と下肢(内股)指圧を入念に行って「おなか」の活力改善・充実を図る…と言う考えで行きました。実際には
a. 横臥指圧、伏臥指圧で肩背部を緩める。(ストレスによる緊張に効果があります)
b. 仰臥位による下肢指圧を行う。(内股を緩めると、腹部が緩みます)
c. 腹部指圧を丹念に行う。(腹部が緩むと腰痛が緩和します。また活力が湧いてきます)
などを全身指圧の中に盛り込みました。(下の写真)
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1回目:
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症状は常に気になっている。辛い。
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2回目:
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指圧後は一週間くらいラクだった。でもまだ常に気になる。
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3回目:
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かなりラクになった。症状は少し気になる程度に。
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4回目:
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症状を忘れる時がある。頭痛はほとんど意識しなくなった。
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5回目:
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頭痛はほとんど意識しなくなった。症状はかなり落ち着いた。
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治療が進むに連れ体のこわばりが取れ、お腹にも弾力性が戻って症状が安定して来ました。Nさん自身の感触でも70%近くラクになったと言うので、とりあえずここで治療に一区切りをつけました。Nさんの治療開始は2月6日です。また5回目が終了したのは4月3日です。Nさんはその後もマメに訪れ、次の年の春先には「症状はもうほとんどありません」と答えてくれました。
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このように最近増えているテクノストレスは意外と指圧の適応症です。ご家庭で指圧を試みる場合は、相手をうつ伏せにして肩甲骨の間の固く張っている所を指圧すると効果的です。その場合パッパッと速くやるのではなく、ジヮ〜とした深い圧をゆっくりやると効きます。終日キーボードやマウスの操作で利き腕を酷使して疲れています。仰向けにしたら腕を横に伸ばし、その前腕の筋を足裏で体重を掛けて踏んでやるのも効果があります。パソコン操作は夢中になると時間をわすれて行いがちです。一時間おきに休息用のタイマーを鳴らすのも良いと思います。
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| 2.パニック障害で外出が出来ない… スキンタッチで安心感を与えて好転 |
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プロフィール
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女性、56歳、主婦
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主訴
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不安、強迫観念
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外出中に突然動悸や息切れ、取り留めのない不安に襲われ、それ以来外出が出来なくなってしまったそうです。この病気は今でこそパニック障害と言う病名で市民権を得ていますが、昔は神経衰弱と呼ばれてほとんど病院でも相手にされなかったものです。外出先で突然起こる事が多く、一度発作が起こるとその場所に行ったり近づいたりするのが怖くなります。その結果外出を控えたり遠回りしたりするものです。この方も典型的なパターンで怖くて外出ができません。この種の病気の人は非常に細やかで、自分の病歴や症状を細かくメモ書きにして見せる事が多いのです。彼女は一見冷静を装いながら、ニコニコしながら細かく書かれたその紙を見せてくれました。とても神経質になっており、とにかく外にでると気持ちが悪くなると言うのです。
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痩せ型の体形で、一見して「虚証」だと判りました。つまり肉体的にも精神的にも抵抗力がありません。触ろうとすると、それが痛いかどうか盛んに気にするので、指圧は短時間、それも最初は腕だけにしました。指圧のポイントとしては
・心地よい指圧に徹する
・短時間の施術から徐々に長くして行く
・100%の回復を求めず、70%の回復でよいと指導する(完璧を求めない)
・「一病息災」主義で、病気(パニック障害)が多少あっても構わないと理解してもらう
などを考えました。ソフトな持続圧をすると安心するので、回を重ねるごとに腕から脚、背中へと移り、3〜4回くらいでリラックスできるようになりました。すると少し体調が好転してきたのです。これが自信へと繋がり、彼女も家の中の家事を前向きにこなすようになったようです。5回目が終わり、6回目の施術のため準備をしていると、突然彼女から電話があり「友人とカラオケに行くから、今日の指圧はキャンセル…」との事。それ以来電話はもう掛かって来ませんでした。
要するに体が変化することを実感させて、萎縮した気持ちを復活させた例です。経絡の歪みは『脾』の経絡に出ていました。この経絡が歪むとクヨクヨ頭で思い悩むようになるので、説得療法は難しいようでした。まず指圧で体調の改善を図り、本人にその事実を認めさせてから「体も良くなって気持ちも明るくなって来たでしょう?だから心の方だって好転しますよ。大丈夫」と励ますわけです。本人の体は現に復調している事と、これまでの人間関係でこの励ましを否定できず受け入れてくれるわけです。指圧は全身指圧を施すだけで、あとの時間は会話に費やしました。
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| 3.強度の肩凝りで頭痛と吐き気が …肩と脚を緩める指圧の肩凝り治療 |
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プロフィール
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女性、26歳、OL
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主訴
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肩凝り、吐き気
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昔から肩凝りの症状をもっていたが、勤めをするようになってから更に酷くなったそうです。仕事は事務で終日座っている上運動も殆どしていない。最初のうちは我慢をしていたそうですが、段々と症状が激しくなって、最近は肩凝りが激しくなると頭痛がするようになり、またそれ以上ひどくなると吐き気を催し吐いてしまうこともあるとの事でした。これまで鍼やマッサージにも掛かってみたものの効果はその時だけ。健康診断でも異常はとくになく、ほとほと困っているとの事でした。この方は上背も体格も十分で、ひと目で「実証」とわかります。肩に触れてみると、コリがこぶのように盛り上がっています。「強く押しても痛くない。平気」だそうで、マッサージ師泣かせの肩凝りです。お腹も含めて全体的に筋肉は硬く、年齢のわりには弾力はありませんでした。
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右肩に大きなコブ状の肩凝りとそれに伴う随伴症状がある以外は、目だって辛い所がないのがこのケースの特長です。この方は座り仕事であまり動かない訳ですから、このような場合、下半身には当然「歪み」があると考えられます。そこで指圧としては
・運動不足の体をほぐすための『全身指圧』
・歪みの強い『下半身』
・症状のある『右肩』
が施術のポイントとして捉えました。運動不足が絡んでいる場合は全身に圧痛がでるので、どこを抑えても痛いはずです。この方にはその旨を説明して、全体的に多少痛さを感じる程度に指圧しました。刺激与えて痛めに施術する方式を漢方用語で「瀉法(しゃほう)」と言います。この方の場合、なぜ瀉法が適当かと言うと、この方は「体力と元気」があるからです。体力があって現在元気ならば刺激は「強め」の方が効果があるのです。下肢は肘を使って指圧します。思った通り痛がりましたが、不思議と指圧後はスッとスッキリしたと言います。そして最後に患部である右肩を指圧します。「力いっぱい押して下さい。平気ですから…」と言うので強圧すると「痛いっ!」と叫びました。これは要するに全身指圧と下半身の指圧で歪が取れ、肩が緩んだのです。ですから症状のある肩凝りは最後にやります。この方も一回目の指圧で頭痛が取れ、3〜4回でコリは随分軽減し夜も良く眠れるようになったそうです。
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| 4.発熱を伴った「風邪」 …指圧で新陳代謝を促進し早めに治癒 |
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プロフィール
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男性、50歳、自営業
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主訴
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風邪による発熱、だるさ
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実はこれは私の事例です。風邪を引いて寝込んだ例です。普通の風邪ですが、時として熱が上がり寝込む事があります。熱は38℃前後の時が多いのですが、これが夜まで続くと大抵は夜中も熱で目が醒めて苦しむ事が多いです。風邪の場合は熱がなければそれ程問題にはなりませんが、熱があると気分も悪く気持ちが冴えません。しかも成人の場合は「熱」でも仕事を休むことは難しいので、辛い気分を引きずったまま仕事に出ることになります。
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大人の場合は子供と違って一般に新陳代謝が落ちています。また日常のストレスや疲労もあり、一度風邪で寝込むとなかなか床上げが難しいものです。風邪の場合、熱まででると大概全身に歪がでています。特に背中、お腹、脚などに顕著で、軽く圧しても強い痛みを訴えます。「熱下げ」の指圧というのもありますが、実際試してみるとそれ程効果はありません。それよりも全身の新陳代謝を早めて、早期に風邪の状態から脱却すると言う方針の方が効果があるようです。まず風邪に罹りますと必ず風邪の所定の症状を巡って治癒します。つまり悪寒→鼻水→発熱・倦怠・頭痛・咳→鼻汁…という具合です。この流れは薬を飲んでも変わりません。ならばこの流れを早く終わらせれば、それだけ治りも早いという理屈です。つまり新陳代謝を早めて、早く風邪ルーチンを終わらせようという発想です。指圧は血行促進に効果があります。とくに歪みのある下肢や腹部・背部などを中心に指圧します。指圧時間は30分程度。とくに手足の末端が冷えたり冷たく感じる事も多々ありますので、その場合は手足だけを指圧しても効果があります。
熱の時に指圧を受けるのは、何となく抵抗もありますが体には問題はないようです。施術後は新陳代謝が活発になるせいか、指圧直後一時的に熱が上がる場合があります。(例えば38℃→38.2度)しかし直ぐに落ち着いて下がってきます。このまま寝ると夜中に熱が急に上がる事も少なく、安心して眠れますので試してみて下さい。指圧の方法は単純に30分ほど繰り返して戴ければ血行です。例えば下肢が冷えるなら布団の下側をめくり、ふくらはぎを取ります。そしてそのふくらはぎを下から掴むように足首まで把握圧すれば良いのです。これを左右併せて30分です。多少指圧に自信があれば、うつ伏せにして背中を脊柱に沿って指圧します。強くコッていますので相手は圧痛を訴えますが、反面気持ちの良いものです。最後にお腹の状態を診て、圧して痛みが和らいでいるようならば歪みは改善されています。やってみて下さい。
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| 5.軽度の神経症で …『腎』の経絡を指圧すると効果大 |
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プロフィール
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男性、40歳、学校理事
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主訴
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神経症
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「体が一日中だるく、その上『居ても立ってもいられない』ような症状が出て…」と言ってやってきました。病院の検査も毎回異常なしとの事です。学生時代にはサッカーをやっていたらしく体つきはカッチリしているのですが、見ると少し神経症気味で話し方も暗く、精彩を欠いています。この症状は10年ほど前からで、今は何をやっても効果がないので精神安定剤を飲んでいるとのことでした。検査に異常がない以上、病院も打つ手がないのでしょう。
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この方は一見体力がありそうですが、「虚証」です。検査で異常がないにも拘わらず、精神的に居ても立ってもいられないと言う奇妙な症状で、こんなとき漢方では『怪病は淡として治療せよ』という格言があります。淡というのは水分を指します。つまり水分代謝の異常として施術せよと言うことです。水分調節を司る経絡は「腎」ですから、腎経にあたりをつけてみました。診ると確かに下腹部の「腎」がカチカチで、背部と下肢の経絡に反応があります。証は「腎虚肝実」のようでした。体力的には虚証ですから、指圧の方針はソフトな全身指圧になります。施術も流す程度で大丈夫です。途中「日ごろ水を沢山飲みますか」と聞いてみますと「お酒は飲みませんが、お茶やコーヒーはしょっちゅうです。ウーロン茶などは、風呂上りにボトル半分以上は飲みます」とのこと。やはり腎経に歪みがあります。
さて一週間が過ぎて再来院したとき、開口一番に「だるさが治まったんです」と興奮気味に報告してくれました。その後数回治療に見えましたが、一年後再び見えたときはしぐさも明るく、キリッとした全く別の人のようでした。
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| 6.慢性腰痛 …下肢と腹部を重点に指圧をして改善 |
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プロフィール
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女性、56歳、主婦
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主訴
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慢性腰痛
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長年の腰痛が悪化。ズキズキした痛みではなく、歩いたり立ったりした時に強く痛むようになったそうです。二階のベランダに洗濯物を干す時は、洗い終わった洗濯物を抱えて階段を上るので一番キツイと訴えていました。また家事仕事は立ち仕事が多いので、最近は手抜きをし勝ちだそうです。血圧が少し高い程度で、とくに大きな病気はないそうです。
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一般に腰痛症の場合は骨に異常があるわけではなく、腰を支える筋肉や腱などに問題があると言われています。痛みは腰椎に繋がる筋(大腰筋や腸腰筋)がその椎骨を引っぱり、腰を弓なりにするので痛みがでるのです。従って腰痛では腰だけを施術しても効果がなく、この固く緊張している筋を解くようにすると良いのです。その筋は腹部を通過して脚に繋がっていますから、指圧のポイントは当然「腹部」と「脚(太ももの内側)」になります。また長年腰痛だったと言うことは、当然体中に歪みがあるわけですから、全身指圧も併用しました。更に腰痛が起こるというのは、元々無理が祟ったためで体に疲労があるのです。従いまして全身指圧は「疲労回復」の指圧法に準じます。この方の場合は『脾経』に歪みがあったのですが、下肢の指圧と腹部の指圧で症状がその場で好転しました。
腰痛の場合は膝を「く」の字に曲げますと膝頭が床に倒れません。それを無理につけようとしますと痛がるのです。そろそろと指圧して内股をほぐし、また腹部の圧痛が緩和するように柔らかく「おなか」を指圧しました。時間にして一時間くらいでしょうか。「柔らかくなったな…」との手応えを得たとき、突然夕立が降ってきました。今までウンウン言っていたのが主婦の本能でしょうか、「あっ、雨だわ。洗濯物が…」と言うなり突然立ち上がって二階へ勢いよく上がって行ったのです。唖然としながら見とれていましたが、降りてくるなり「私、今二階へ行ったよね」と驚いたように報告してくれました。
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| 7.突き指・捻挫 …早期の指圧で著効を示す! |
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プロフィール
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男性、18歳、高校生
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主訴
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突き指、腰痛
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近所の高校に通学している高校生です。野球の部活で親指を突き指したのと、また前々から腰痛があるので来たとの事でした。腰痛は無理なフォームで打撃練習をしたのが原因ではないかと言っていました。また突き指は捕球ミスで誤って指を傷めたのだそうです。
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主訴は腰痛です。腰痛は上記の「慢性腰痛」治し方に準じますが、この高校生の場合は若いだけに体力があり「実証」です。従って比較的治りは早いと判断しました。押圧して痛みや自発痛などはないようです。押圧するとさすがに筋肉には弾力があり、そこで瀉(「瀉」については「3.強度の肩凝り…」に記述)の全身指圧をまんべんなく施しました。これだけで腰の不快感が軽減したようです。次に「突き指」の指圧を施しました。親指ですから思った通り「肺経」に歪みが現れています。親指を握りながら、もう片方の手で前腕の肺経に沿って指圧しますと真ん中辺りに強いコリがあります。これを持続圧しますと段々と緩んできました。そこで親指を少し伸展するように伸ばしてから、本人に親指を動かすようにすすめると「あれ、痛くなくなった…」と応えてくれました。
親指の痛みを前腕を指圧することで治したのですが、これは経絡を使った遠隔治療の一つです。知らない人が見ると手品のように見えますが、手品でも何でもありません。その種明かしをします。ボールを取り損ねて怪我をしたのは確かに親指なのですが、実はその衝撃は親指だけに留まらず、手首、肘、肩と腰まで及んでいるのです。(と考えます)そこで関連した経絡を試しに手首から肩にかけて指圧しますと、肘の近くに圧反応がでたのです。そこが真の治療ポイントになるので、そこに持続圧を加えてみました。するとその場所のコリや圧痛が消えて行きました。それと同時に周辺の筋肉も緩んで柔らかくなってきたのです。つまりこれは腕の歪みが取れた事を意味します。その好影響は当然傷めた親指にも及んでいるはずなので、そこで軽い伸展運動のあと本人に患部の確認を求めたのです。
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| 8.ムチウチ症 …患部を触らず全身指圧と腹部指圧で症状消失! |
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プロフィール
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女性、27歳、主婦
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主訴
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交通事故によるムチウチ症
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一時停止している時に、後続車に追突されたそうです。とりあえず病院で検査を受けましたが、とくに異常はなく帰宅したそうですが、翌日あたりから首を後ろに倒すと痛んだり、頭重や吐き気、何とも言えない気分の悪さなどが現れてきました。数ヶ月経過して初期の症状は緩和したそうですが、頭がボーとする感じや首の運動障害、肩や背中の強いコリなどが残り辛いとの事でした。首を触られるのが嫌でソフトにやって欲しいとの事で、また体の痛みは現在どこにもないそうです。
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来院した時は一年ほど経過していました。スポーツもしているので一見丈夫そうに見えましたが、確かに首は後ろには曲げづらいようです。診てみますと背中と腹部はパンパンに張っています。首の施術に抵抗があるようなので、首を除く全身を指圧し変化を見る事にしました。経絡的には『胆経』に反応が出ています。とくに下肢の胆経には強い圧痛があり、軽く抑えても身を捩って圧から逃げようとします。背部は堅く張っているので、肘を使って指圧をしました。またパンパンに張った腹部は深く指圧をしますと、深部にコリと鋭い痛みがあります。これを下肢指圧をしながら解いて緩めます。全身が終わって本人に首の前屈運動を数回してもらい、最後にゆっくりと後屈を試してもらいます…。すると曲げ辛かった首が倒れるようになりました。痛みなどはないようです。その後何度かくりかえすうちに、気分も改善されて頭重感も取れたと報告されました。
指圧をして感じた事は、歪は全身に及んでいたのではと言う事です。それは抑える所全てに圧痛を訴え、とくに下肢の外側(胆経のライン)では強烈な圧痛を訴えました。これは要するに後方から衝突された際、両足を前に突っ張るようにして守り、また腕はハンドルを押さえ込むようにして体を守っためだと思います。このように衝突時のショックが如実に歪みとして残っていたわけです。下肢を緩める事で腹部が緩みやすくなり、結果として全身が緩みやすくなります。それは同時に首の筋肉も緩みやすくなることも意味しますから、最後に首の後屈動作を試してその効果を診てみたのです。
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