徒然日誌の過去のコラムです
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日々指圧をしていて感じた事、思ったことなどを徒然に綴ってみました。


●病気と陰陽…/8月28日

東洋医学の考え方は現代医学と大分違っている。例えば腰痛の対処でも西洋式では「患部に異常がある」と診て患部のレントゲンを撮る。そして患部に痛み止めや湿布などを施し回復を待つ。しかし東洋医学では患部は結果であり真の原因は他にあると観る。そこで腰痛の治療箇所を他の部分に求めるのである。多くの場合腰椎から骨盤と下肢に伸びる腸腰筋が緊張して腰痛を起している事が多く、その結果腸腰筋が走行する腹部が硬くなったり筋が付着する腰椎や内股などに圧痛が出る。治療は痛みのある腰には手を着けず、まず一番遠い下肢の内股を指圧し緩める。そして次に腹部をじっくり按圧してお腹を緩めて行く。そして最後に患部である腰に移ると言った具合である。最後の腰に行くまでに腸腰筋が既に緩んでいるので腰痛が消えている事も多い。「犯罪の陰に女あり」と言うが、このように東洋医学では眼に見えるところを攻めずに、その原因となっている所を考える。ハッキリ目に見える所は「陽」であり、見えない所は「陰」になる。「陰」とは無いのではなく有るけれど見え難い部分だ。しかしそここそが本質で、しかもその「陰」は攻めるのではなく温めるように治療すると「陰」の頑なさが取れて症状が緩解するわけである。


●指圧と漢方…/5月25日

 指圧では病気をどう観ているのか。そんな疑問を持っている人も多いのではないかと思う。西洋医学ならレントゲンやら血液検査などして病気を突き止めるのに、指圧ではどのように病気を突き止めるのだろう。もちろんレントゲンや血液検査は出来ないわけだから「貴方は●●病ですよ」などとは診断出来ない。もしそんな病名診断をしたら医師法違反になってしまう。指圧で出来る診断は体表の状態を診察して内部の様子を伺う「体表診断」だ。よく夏になると八百屋さんが店先のスイカを叩いて「うん、これは熟れているよ」とやる。叩いた音で中の様子が分かるのだろう。指圧の診断もそれと同じ。ただ音ではなく「経絡」を圧した感触で判断している。しかしそんな事で中の病気が判るのかと疑問を持つかも知れない。漢方では病気は体表に表れるとしている。と言うことは逆に体表に触れる事で内部の様子を掴む事も出来るわけだ。漢方で言う内部の様子とは活力のこと。触れてみて力があるとか弛緩しているとか…。その内部の活力を感覚的に掴む。人間は元気のある時は程々の弾力があるが病気になると弛緩したり凝ったり圧痛が出たりする。それらを平坦にしたり圧痛を取ったりすると不思議と症状が軽くなる。漢方ではこのようなプロセスで病気を治療して行く。


●東京歴史散歩…/5月7日

 ここ2〜3日は東京は初夏の気候でした。連休も終わって街に活気が戻ってきましたが、この日は所用があって銀座に行きました。昼前に用事は終わり、「さて、この後どうするか」と思い悩んだのですが、折角なので歴史散歩でもしてみようと言う事になりました。まず腹ごしらえに築地に行こうという事になり場外市場まで歩いてみました。有楽町からは徒歩で15分くらいです。初めてみる築地場外市場は小さな店が軒を並べていて結構面白い。その中に寿司を中心とした飲食店がポツポツあります。まずそこで腹ごしらえ!ネタは新鮮でボリューム満点で旨かった。食事の後は地下鉄で外神田にある「神田明神」まで足を伸ばしてみました。秋葉原から徒歩で15分くらい。初めて見る神田明神は朱色の門に広い境内。立派なものです!平将門を祭っているようで、将門縁のまつりもあるようです。境内を一回りして門を出ると、門前には甘酒で有名な天野屋があります。ここの甘酒は砂糖を一切使わず、お店の地下のムロで麹を醗酵させて作る天然ものだとか。早速入って味見をすると、砂糖が入ってないのにとても「甘い」…。それもスッキリした甘さでした。また店内もレトロな感じでなかなかの雰囲気です。お店の女将さんとチョッと雑談をして店を出ると、もう4時を回っていました。この後、近所の湯島天神を巡って池波正太郎ゆかりの甘味処「竹村」に寄って揚げまんじゅうでも食べて帰る予定でしたが止めました。思いつきで歩いた散歩でしたが楽しい一日でした。


●江戸東京たてもの園/4月5日

 東京都小金井市には都立小金井公園があります。サクラの季節になるとこの公園一面がサクラの花で覆われます。先日の休みにこの公園に行って来ました。実はこの公園にはもう一つ見所があります。広大な公園の中に「江戸東京たてもの園」という江戸期から昭和初期までの建物が移築保存されています。今はサクラが満開で公園内では沢山の家族連れがお花見をしています。その間を抜け公園北側にある「たてもの園」の入り口から入館しました。建物はその時代を表すような面持ちで隣り合うように建て並んでいました。全て木造建築で内部を見ると、その時代が何となく分かるような気がします。今と違って無意味なデザインはなく、実用的な造りになっているのが印象的でした。「八王子千人同心頭宅」ではカマドや囲炉裏に火を入れておりました。敷地内にはダルマ宰相として親しまれた「高橋是清邸」もあります。この建物の二階の書斎で暗殺されたという事で歴史的にも貴重な建物です。この一階部分は現在入場者の休憩施設にもなっています。また商家を移築したものもあり「へえ〜」と感心することも多かったです。この日は平日だったのですが、入場者の大半はお年寄りです。建物の素晴らしさもさることながら、お年寄りのバイタリティにも圧倒された一日でした。みなさん、本当にお元気ですねえ。


●自由学園に…/3月20日

 暑さ寒さも彼岸まで…と言いますが寒さも峠を越してやっと春の足音が聞こえてきたようです。先日は暖かさに誘われて近所にある「自由学園」に散歩がてら言ってきました。自由学園というのは大正10年に創立された女学校で、現在は東京の東久留米市に移転しています。この建てものは帝国ホテルを設計したフランク.・ライトの設計によるもので、現在は国の重要文化財に指定されています。概観はアメリカの牧歌的な風情を残した落ち着いた木造建物です。校舎の中に入ってみると木造特有の落ち着いた雰囲気があり、とても気持ちが落ち着きます。ホールと食堂が上下に分かれているのですが、とてもオシャレで機会があれば一度行って見る事をお勧めします。600円で喫茶込みで見学ができます。